BLOG興味・関心・日々の出来事

5月30日

  • 2013年05月30日UP(徒然)
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    ここのところいろいろなものを観聴きしている。
    それは自分から欲しているからというのが大きいと思うのだけれど、波とうまくサーフィン出来ているような感じ。
     
    26日には渋谷に新しくオープンした踊心シアターに行ってきた。2011年の12月高崎・山名八幡宮でのイベントで知り合ったダンサーのくまくんこと熊谷拓明氏が振り付け・演出・出演している作品をみるため。
    (サラッとしか書いていませんでしたが山名イベント過去ログ。http://ameblo.jp/shizlog/entry-11106319082.html)
    演劇は観たことあるけれど踊りが表現の中心になっている舞台は初めての経験で、4人の登場人物から目が離せなかった。体の動きだけで空間を小さくも大きくも見せることができる。あれだけ体の動きをコントロールしているのにすべてが連動している。発見の連続!
    音楽をやっている私たちも踊りを観るといいし、ダンスやっている人も聴くといつもと全く違った、予期しなかった方向からインスパイアされるに違いないと思う。聴きに行きたい!音楽は好き!だけど音楽会は敷居が高いイメージがあるしどんなコンサートがあるのかよくわからないという声があって考えちゃった。もっと違う世界と行き来がしやすくなるといい。
     
    28日にはヴィオラスペースを聴きに上野・石橋メモリアルホールへ。開催から22年。22年ですよ。ひとところにとどまらないヴィオラの音楽祭。世界でもまれな企画だと思う。
    そこで聴いたものは学生オーケストラから若手・中堅、そしてわが師、それからモチロン今井信子先生の「今」。人生をみているような気持ちになった。自分も学生オケであの舞台にいたことがあったと改めて考えるとなんか。。。繰り返す世代の波みたいなものにザブンとやられた気分に陥ってしまったけど(笑) 過去はうまく振り返らないと足をとられる。楽しかったよねー!といいつつも。
     
    29日、今更ながらレ・ミゼラブル。新宿武蔵野館という昔ながらの映画館。さすがに31日までの上映のようだ。間に合ってよかった。
    レミゼ、いいとは聞いていたけどあそこまでひきつけられると思わなかった。あれは原作が素晴らしいのだと思う。
    ヴィクトル・ユーゴ―、600ページ4冊にわたる長編小説。これを短縮するには紆余曲折あっただろうな。ベースにミュージカルがあるとしても。映画も作品なんだと思う今日この頃。
    しかし。Xメンのヒュー・ジャックマンが、ねえ!すごいですよ。演じる人ってすごい。
     
    映画といえば園子温監督の「冷たい熱帯魚」をついに観た。ド頭からラストまで園さんの世界マックス!つねにハイパーマックス!!
    ここまでしたか~いや~嘘とか本音とかそんなカテゴリの枠超えてる。こんどは「愛のむきだし」みる。
    そしてこちら、「終着駅―トルストイ最後の旅―」http://bd-dvd.sonypictures.jp/saigo-tabi/
    こちらは理想と現実の差を思った。トルストイ主義を主張するトルストイが信頼する人々。でもその主義・理念とトルストイ本人は微妙にすれ違うのだ。生身の人間のしなやかな生活と理想主義に打ち立てられたザ・生き方。
    この映画を見てトルストイという人に初めて人間的な興味がわいて、彼の作品を読みたいと思った。
     
     
     

5月25日

  • 2013年05月26日UP(徒然)
  • 25日である。twenty-fiveであります。何年も前、同じ方向を見つめられる仲間とカルテットをやってた、その名もカルテット25。全員が年は違えど生まれた日が25日。そのメンバーはばらばらに世界に散って独自の世界を切り開いていっている。また一緒に弾く日が来ることをどこかで信じています!!
     
    というわけで興奮冷めやらぬ昨日の公演の翌日だった今日は朝起きられず。もそもそ起きだした後、ブランチというか、昼ご飯を食べてただいま企画中の件の相談に行ったり今後のコンサートのスケジュールを整理ししたり、といった一日になりました。
     
    スケジュールといえば手帳。持ち歩きやすさを重視してずっとモレスキンの赤い手帳を使っていたのを今年は無印良品の大きいサイズのものに変えた。そりゃあ使いやすいのなんのって。モレスキン、あれはマメに月予定と週予定を書き込める人じゃないと難しい。手帳に関してはそこまでマメではない私。週の方に書くのがめんどくさいから小さいマス目のmonthlyに苦労して全部書き込んでいたが、自分であきれるほど見にくかった。それでも3年くらい使ったっけか。無印のものに変えてからの書きやすさったらない。早く変えればよかったじゃない、とも言われますが、変えてから新しい世界の便利さに気づく方で。これからはぽんぽん変えていこう、うん。
     
    そして夜は友人のお子さんを1時間ほどお預かりした。ちっちゃいときからいろんな人に会いながら育ってきているその子はとってもユニークで素直で。今は戦隊ものと仮面ライダーにはまっているんだそうで、いろんなことを教わった。ちゃんと書いて覚えといてね!そしたら知ってる人に今度教えてあげられるでしょ!って・・・
    子供ってホント、全部持って生まれてくるんだな~。 どこに置いてきちゃうんだろう。
     
    かなしみ
    谷川俊太郎
    あの青い空の波の音が聞こえるあたりに
    何かとんでもないおとし物を
    僕はしてきてしまつたらしい
    透明な過去の駅で
    遺失物係の前に立つたら
    僕は余計に悲しくなつてしまつた
     
    谷川俊太郎「二十億光年の孤独」より
     
     

5月24日

  • 2013年05月25日UP(MUSIC)
  • 今週はストラヴィンスキー週間だった。
    火曜日から始まったオーケストラの仕事。読売交響楽団なる団体で弾かせていただいたのです。
    指揮はテミルカーノフ。曲はチャイコフスキーの弦楽セレナーデ、そしてストラヴィンスキーの春の祭典!
     
    この春の祭典は私の音楽人生のある意味原点である。前にも書いたことはあるが、中学生のころ夜な夜なレコード(レコードですよ。レコード!)を家族が寝静まった頃リビングでかけてはひとりぐお~とかき回されていた。あのバスーンから始まるなまめかしい、太古の昔からつながっているものが煙のように姿を現してくるようなモチーフ。そこからいろんな生き物がどんどん主張して世界が創り上げられる。
    変拍子の原始的な打撃が続きドラマが盛り上がってくる。
    初演の時に大騒ぎになったのもわかるなー。みたくないものには蓋をしたくなるのが人の常で、これを聴くとどうしてもふたをしなきゃという切迫した気持ちになる。美醜関係ない本能の部分をかきまぜられるから。だってみちゃったら根本的なことが変わっちゃいそうで怖い。目の前に突き付けられる人間の野性の本能よ。
     
    というわけで思い入れ並々ならぬこの作品。あ、それに学生のときに小澤征爾さんがこの曲を振りに学校に来たのだ。その当時変拍子に全くついていけず、テクニックも乏しくそして楽譜がうまく読めなかった私は朝練(朝五時半から学校で練習する)で何とかしようと、毎日朝から春祭を弾きまくっていた、という事があったのでした。
    そうそう、どんどんでてくるが、大好きなコリオグラファーのピナ・バウシュの振付けた春祭。彼女の映画の中でそれをみてますますかき立てられたのですよ、春祭への愛が!
     
    というわけで今回の春祭。いままでの歴史!?を塗り替えてしまうような経験だった。
    テミルカーノフ氏、聞く人は皆ことごとく”いいよお~~~!”とか”しーたぶん(テミルカーノフ氏の音楽)すきだよ”とくちぐちに好意的。わくわくしながらリハーサル初日をむかえたのだった。。。おもったより小柄な、でも精悍なイメージの老紳士。
    70代という事だったがそんな年齢なんか感じさせなく、音楽がまあ息吹いてること!そして私が一番シビれたのは彼の動き。まるで身体の表現者のような、そう、ダンサーのようだった。もちろん飛んだり跳ねたりするわけではひとつもなく、むしろ無駄な動きゼロ。浮かんだ言葉はコリオグラファー。振付師。彼の指揮は私のこれまでの浅い経験の中ではみたことのない、エレガントでかつ躍動している革新的な舞踊のようなところがたくさんあった。
    そして、それは情報伝達の方法として大編成の音楽家たちの中央に君臨する。
     
    そして本番の今日、無我夢中で弾き、あっという間に演奏会が終わった。終わってしまった。
    夕方ホール入りするときにテミルカーノフ氏とたまたま一緒になり、エレベーターで思わず”あなたと演奏できてこんなにうれしいことはないです、なんてラッキーなんだろう私!”と猛烈に告白してしまった。。。(マエストロはやさしく微笑み、エレベーターに同乗していた事務局の方々もにっこり)いや、ほんと、本気です。そして終わってからもその気持ちは変わらず。この4日間でこれからのすばらしい糧をいただきました。
    音楽はすごいなあ!
     

5月22日

  • 2013年05月22日UP(徒然)
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    亀田製菓さんの”亀田の柿の種”新潟限定ボックスいただいちゃいました!!!!!
    今日は新潟の方とお会いして作戦会議。9月29日のコンサートに向けていろいろなことが粛々と進んでおります…
    お土産にいただいたこの亀田の柿の種。知らない人はいないであろう銘菓です。(もうお菓子の域を超えている気がする。)
     
    そして新潟のB級グルメとしてTVなどで紹介されているみかづきさんのイタリアン。なんていうのかなあ、軟らかい麺にとろみがついたミートソース的なものがかかっている食べ物(今度新潟いったら食べてみなきゃ)。私が通っていた幼稚園(まだある)の目の前にみかづきさんがあって(まだある)帰りに母と友達と寄ったことを思い出します。たまごアイスとかレモンのかき氷とか良く食べた。
     
    たれかつ。新潟では(というか母の実家・大橋家で、だったのかな)カツ丼っていったらこのたれかつ。祖父母のうちにお昼時遊びに行くとたれかつ丼の出前を取っておいてくれて、お弁当用のヒーターみたいなのであったかいままにしておいてくれた。そのたれかつ丼は二層になっていて、上のお肉を食べちゃっても下にもう一段お肉・・・♡という肉食系にぴったりなお昼ごはん!
    卵とじのかつ丼を知ったのはいつだったのか。。親子丼とイメージがかぶって最初はボリュームの違いに苦しんだ(・・・嘘かも)。同じ卵とじででも内容が!鶏肉ととんかつじゃ違いますよ、ねえ!!
     
    というすてきな新潟名物2種が入ったラインナップ。
    たれかつをいただいてみればやはりたれかつの味。あまじょっぱ~い♡ 幸せをかみしめちゃってます。
    この柿の種は新潟駅で買えますよ♪ 新潟にお越しの際はぜひお試しになってみてください。
     
    9月29日のクラリネット五重奏の演奏会。今年もきっと、熱いパフォーマンスになることでしょう!!
    いまから楽しみです♡
     
     
     

5月20日

  • 2013年05月20日UP(MUSIC)
  • 毎日晴れだ、快晴だと騒いでいたら今日は一日雨でした(チーン)
    空気の汚れ、ながしてくれただろうか。雨の日は数年前に行った北京での空をどうしても思い出すのである。
     
    今日は久しぶりにパガニーニのカプリスを引っ張り出して2・3曲弾いてみたんだけど、なんだか思ってたより結構弾けちゃったのである。もちろんステージに上げるレベルかどうかという話ではなく。ここのところヴァイオリンの練習というよりイメトレやいろんな人の演奏を聴いたり、いろんなものをみたり・・・どちらかというと頭の整理をしていたのがよかったの、か??うーん謎である。。。
     
    昨日のズッカーマン。ものすごくホールが鳴っていたのである。あの音の充実感。
    そして、ガラミアンの弓のテクニック。ボーイングがきれい、特に最後の音を空気にとかすようなところでハッとするような瞬間。そしてズン!と根を張った大木のようなからだ。ほとんど動かないのですよ、からだ。それであの音の存在とプロジェクション。
    余裕。あ~これが40年間第一線で弾いてきた人なんだ。60代、まだまだ現役。
    ・・・楽しそうだったけど、でも、美味しい音出てるけど、本当に楽しい?本当に美味しいのかな?それともそれはもうどうでもよくなっちゃったのかな?なーんて思い始めたら頭がグルグルしてきてしんどくなっちゃったので、後半は聴かずに出てきちゃったのでした。
     
    今日はほとんどうちでお仕事。宮崎に行ってた友達がフルーツを届けてくれた♡ありがときょんさん♡
     
    夕方ひとりレッスン。ローデのカプリス、終わりに近づいてきたね!
     
    そういえば、こないだいった”喫茶店”でローデのカプリスのCDがBGMで流れてて耳を疑いましたよ。エチュードでしょ、CDでてるんだ、っていうか誰の選曲??まさかの有線か?? それにしてもとっても歌のあるステキなローデでしたん☆

5月19日

  • 2013年05月19日UP(徒然)
  • 晴れ!朝からいろいろと掃除。ちょっとだけヨガしてすっきり。
    やっぱりねえ、気持ちのいい1日ってのは自分と家を整えることから始まる、と信じてる。
    なかなかできないのですが。
     
    ズッカーマンのリサイタル、昨日急に「やっぱり行こう」と思い立ってチケットオフィスに電話するも営業時間を過ぎていてつながらず。というわけで、1時間前にチケット売り場に並んだのでした。(ちょうど窓口が開いた瞬間に着いた)
    そして時間までしばし散歩。
    演奏会は自分の感じ方・考えを改めて確認する時間になった。(演奏がどうだったか、とかはあえて書かないことにした。)
     
    今日は昨日のアーティストトークでのことや言葉のことを考えてた。
     
    言葉といえば最近見た”パリ20区、僕たちのクラス”という映画。登場する生徒たちは中国から来た子やマリ出身の子などフランス語が必ずしも母国語ではない子供たちなんだけど、その国語の授業で動詞の活用を黒板に書く場面があったんだけど、やっぱ住んでても、喋れても難しいのね!って思った。
    よく考えてみれば日本語だって一応話しているけれど文法となると難しいもの。
     
    私は言葉を、英語はコミュニュケーションツールとして使いたいし、ほかの言葉はそこの人たちの文化なりそこから来る人の考え方なり知りたくて勉強したい。というか、話せるようになりたいわけです。
    欲しいものを明確にするとするべきことが見えてくるね、うん♡
     
     
     
     
     

5月18日

  • 2013年05月18日UP(徒然)
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    快晴の土曜日。こんな日は歩こう!と手紙を出すついでにお散歩。
    てくてく歩いていると、いつもは目に留まったことのない場所に行きついた。
    東京アートミュージアム。現代アート、、、若い人の前衛的な?と思いながらふらふらと入ってみる。
    入ったところに作者のバイオグラフィーがあり、(1921年―)とある。。。92歳!!!!!そしてご存命だ。
    バイオの下には週刊金曜日。原発問題を取り上げているものが何冊か。その表紙はすべて富山妙子さんの絵。
    会場には音楽家・高橋悠治さんとの共同制作、スライド映像作品なども展示してあった。
     
    取り上げているテーマは3.11、9.11、そして1980年韓国での光州事件とそれぞれに政治と絡んだ重いものだ。
    でも富山さんの絵はシンとした美しさを放っている。それとともに突きつけられる事実。
     
    すごくラッキーだったのは、アーティストトークが今日あって、参加できたこと。
    すごく密度の高い2時間!富山さんにとって重要な人物がたくさん集まっていて本当にいろいろな話が飛び交った。
     
    富山さんの意識形成のポイント、時代背景、戦争が形の上では終わってもずっと続いていること、イメージが折り重なっていくこと、連帯という言葉。体が中心の感覚。コマーシャリズム。
     
    答えはあるのだけれどもひとつではない、そして問いはいろんなものがあるからおもしろい、それが問いかけられた人への刺激へとなりきっと富山さんの創作意欲につながるだろうという言葉が会場からでたことにすごくすくわれた気持ちになった。
     
    もっといろいろな個性がともに(平行線であっても)胸を張って主張して生きていける日本になればいい、肩ひじ張らず。
    で、やるっきゃないのである。自分の信じることを。
     
    展示は明日5月19日の18時30分まで。(18時まで入場できます。)
    ぜひ!!!

丸屋本店さんの雪たんたん♡

  • 2013年05月17日UP(徒然)
  • 昨日は出歩いた一日。
     
    ずいぶん前から発売を楽しみにしていた猫沢エミさんの新刊 ”猫と生きる。”
    残念ながらうちの近所では入手できず都心にでてゲット!
    一日中持ち歩きカフェやら電車の中やら、最終的にはお風呂にまで持ち込み読み終えた。(目、腫れた)
    そこでの彼女の文章はたんたんとして平易なんだkど感覚や想いがたっくさん落とし込まれている。
    猫沢さんのことは雑誌・天然生活の中でのエッセイで知った。パリでの住んでみないとわからない日々のなんてことのないことを
    彩どり豊かに伝えてくれていて、一気に親近感を覚えた。(しかもミュージシャンだし!)
    ポトフのソース、真似してみたら簡単でシンプルなのに美味しくてびっくりした。
    その後ひょんなことからブログへ行きあたり、彼女の筋の通った考え方、生きざまに共感を覚えて。
    みなさんに読んでみてほしいです。人生になんか閉塞感を感じている方、夢ってなんだったかわかんなくなった方へ。
    あと、フリーでお仕事してらっしゃる方にも、ぜひ。
     
    さて、東京駅へ移動して丸の内南口へ。はとバスの停留所を横切り国際フォーラムを左手にみながら歩くとレンガ造りの建物が見えてくる。
    三菱一号館美術館。3年前にオープンした美術館である。恥ずかしながら初めて訪れた!素晴らしい場所だった~~~!!!
    まず中庭の方から入口まであるくのだけど、今が旬のバラが咲き誇っている。緑がたくさん、人がゆったりした雰囲気を醸し出している。
    東京のド真ん中なのに、なんて思ったけど、人は環境で全然変わるんだな。
    「奇跡のクラーク・コレクション」(5月26日まで)。
    ルノワール、そしてフランスの印象派の良い作品がたくさん展示されていた。
    先日見に行ったフランシス・ベーコン展での衝撃のせいか、いままで大好きだった印象派の絵も全部が全部”ステキ!”ってならなかった。
    写真と絵の友人が、モーツァルトの若いときの作品はどうもあまり、、、といっていた意味が少しわかった。
    要するに、壁を飾るために発注されてそれに応えているような作品はプロフェッショナルではあるけれど”お仕事”のニオイがしてしまうのである。
    昨日いいな~とハッとしたのはモネの”エトルタの断崖”。解説をみると、フランス絵画の先達ブーダン・クールベらがこぞって描いた風景だったそうで、モネは自分のフランス絵画界での立ち位置をはっきりさせるためにこの場所でこの風景を描いたんだ、と。
    あとはルノワールのテーブルの上で咲き乱れている花。ルノアール、あれだけの人物像を描いていながらモデルを目の前にすると緊張するが静物であれば筆は自分の思うように自由に動き出す、といったようなことを言っていた。
     
    ・・・・
    東京駅に戻り、ふと思いつきでサウスコートをふらりふらり。
    あれ~なにやら笹団子らしきものが。(新潟のお菓子)
    丸屋本店さんだー!ということで興奮してお店の人に話しかけちゃった。そこにいらした方も新潟の方で、いろいろお話が弾みました☆
    新商品雪たんたん。 http://www2.niigata-kankou.or.jp/kankou-blog/2013/04/post-1204.html
    JR東日本新潟支局さんと丸屋本店さん、シェフパティシエ専門学校さんのコラボレーションで生まれたお菓子。
    新潟の米粉、新潟のいちご、越後姫を使ってできたこのお菓子、和菓子なんだけどコーヒーに合いそう!
    なぜかというとほんのりホワイトガナッシュの薫りがするからなのです♡
    かわいいおかおのこのお菓子、新潟ではすぐ売り切れ、しかも本来、丸屋本店JR新潟駅店舗のみの限定販売。
    そのお菓子が東京駅で買えちゃいます!こちらも5月26日までの出店だそうです!
     
    丸屋本店さんのHPはこちら
    http://www.maruyahonten.com/index.html

リサイタル2連チャン♡

  • 2013年05月16日UP(MUSIC)
  • 5月14・15日、友人のリサイタルへ。
     
    14日は王子ホール。紀尾井シンフォニエッタ東京でも一緒のチェリスト、中木健二君。パリで勉強後ベルンの学校にも在籍し、卒業後ボルドーのオーケストラの首席チェリストとして活躍中の彼。
     
    3月の名古屋のトリオで一緒に弾いて、本当に久しぶり、たぶん10年以上ぶり(いいすぎかな?) 。だってまだ彼が日本にいるときに京都フランスアカデミーで一緒になって、シュトラウスのゼクステットを弾いたのが最後だもんなあ。。。時がたつのは速く、そしてその時間の内容が濃かった事は間違いない!彼が元から持っている音楽への強い憧れと愛情、情熱とどこまでも追求したい欲求。それが一日一日積み重なって濃くなっているのを感じた演奏会だった(3月)。
     
    リサイタルは彼の室内楽の先生でもあるエリック・ル・サージュ氏をピアノに迎え、前半はシューマン、後半はプーランクとドビュッシーで攻めてきましたよ、彼は。どの曲もものすごく弾きこんであって、ステージが一つの作品となってた。そうだ、トリオのときにほとんど暗譜するくらいだったことを思い出したよ。。。けんじ恐るべし!!!
    とても安定していて、ボリュームある内容だったのにぜんっぜん疲れませんでした。
     
    最後にシューマンの最後の作品、2台ピアノの曲をチェロとピアノに編曲したものを弾いてくれました、心が震えました。
    中木くんの今の本当の姿・心を見た気がしました。
     
    その後にずっとお世話になっているY先生とゆっくりお話しする時間が持てて、これまた大きなプレゼントをもらったような気持ちに。
    なぜだか人間ていいな、と思った。
     
    さてさて、このブログでもお知らせしていたんですが、15日はピアニスト中島由紀さんのリサイタルへ。
    由紀さん、、、普段からお美しい方なのですが舞台の上の由紀さんはまた格別にきれいで。
    舞台の上には由紀さんとピアノと音楽だけ・・・でもそこにはショパンの時代のサロンのような、私的なあたたかい空気。
     
    由紀さんの奏でるショパンを聴きながら、女性性と男性性を思ったのであった。同じ”人間”というカテゴリーではあるし、音楽をやる上で違いなんかない!!とおっしゃるかたもいらした。自分はそうは思えなかったけど、うまくそれを伝えられなかった時があった。
    (今思うと、そんな”違い”という場所に逃げ込むんじゃねー!という事だったんではないかと思う)
     
    物の見方や感じ方、共感の度合いが違うと思うんだなー。もちろん男性の作曲家の作品を演奏するとき、頑張って男になろうとしてみたこともありますよ。でもなんか変なんだよね。ぎくしゃくして。フィルターが何個もある感じで。よくみえない!となるのですよ。
     
    由紀さんの演奏はそういったヘンテコな力みのない、由紀さんという一人の女性ピアニストが感じるままのいつものショパンやリスト、シューマンだった。
     
    由紀さんから一番初めにヨガの良さを教わったんでした。
    そして彼女とも京都フランスアカデミーからのお付き合い。(しかも中木くんとシュトラウス弾いた年にお世話になってるはず!)
    人とのつながりを思うと幸せを感じます。感謝。
     
     
     
     

冷蔵考②

  • 2013年05月13日UP(徒然)
  • さて、先日行った冷蔵庫整理。
    調味料が多すぎた。
    古いもの、ここの所全く出番がなかったものを処分し、プラスチックのケースまでキレイにしたらあーらスッキリ。
     
    目新しいものが好きである。
    海外に行っても、それホントに食べるの?使うの?というものを買って呆れられる。
    ミュンヘンのデリで購入したピスタチオクリーーーーーム!(そんなん買うの?といわれつつ購入。)
    大体どうしてドイツで、、、そして味を考えてごらんよ、自分!と今の自分が過去の自分に言う。
    残念ながら、私の想像していたシンプルな味ではなかった。。。チーン。ペットペトだし!あっまいし!
     
    日本でもいまやたくさんある輸入食材店。
    大きなデパートなどに行っても良く目にする珍し食材。
    でも買っても、結局は自分の食生活に合わず、冷蔵庫の奥深くで眠る。。。
     
    最小限の調味料、私の場合
    塩・胡椒・味噌・醤油・昆布・ナンプラー・酢・酒・メープルシロップ
    こんなものかなあ。
    それに
    ローリエ・ブルターニュのハーブミックス・ナツメグ・シナモン・カレー粉とかがあると広がる。
     
    今日雑誌を読む機会があって、家事などを特集しているものだったのだけど、いやあースーパー主婦だらけで!!
    みんなすごい節約をるんるん♪っときれいな奥様が楽しそうにしているのだが、、、これってなんなんだろう。
    節約って本来こういうものだったっけ?と考え込んでしまった。
     
    それにしてもいろんな細かい部分が止めどもなく発展していくものであるなあ!
    レシピ・便利キッチングッズ・100均グッズ・・・
    久しぶりに情報に触れて、このものや情報があふれきっている社会、自分の勘で取捨選択していかなきゃなあ、左右されてるのはかなわん!と強く思った次第です、はい。
     
     
     

冷蔵庫を考える

  • 2013年05月11日UP(徒然)
  • うちの冷蔵庫は小さい。
    小さいといってもワンドア冷蔵庫のみ、とかではないのですが。
    そういえば寮にいたときはそのワンドアを相部屋と呼ばれる二段ベッドが2つ並ぶ共用スペースに置いていた。懐かしい。夏休み明けに戻ったら、誰かが出し忘れたリンゴが溶けていたこともあった。。。(完全に閉寮する期間があり、電気も落とす)
     
    入っているものをよく考えると調味料が多いようだ。ドレッシング、バルサミコ酢、酒、調味酢、かぼすこしょう、、、まだまだある。
    ここも少し考えなきゃ。使ってないものもたくさんあるわけで。それにより、野菜やチーズが押し合いへし合いすることになっている。
    電気の使用量だって節約にはなるわけがない。。。
     
    自炊も結構するのになんで小さめのを使っているかというと、昔どこかでマエストロチョン・ミュンフンのインタヴューを読み、彼のうちの冷蔵庫はワンドアの小さいもので、その日食べる食材はその日に買って使い切る、だって新鮮じゃないか!というようなことをイタリア料理を作りながら言っていたのがかっこよくて!!!
     
    ・・・だからです。きっとマエストロの冷蔵庫には必要最小限の調味料しか入っていないと思われます。
    いまから整理、入ります!!
     
     
     

ピアニスト中島由紀さん♡

  • 2013年05月10日UP(MUSIC)
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    (小さい~~~!)
     
    京都フランスアカデミーでお会いしたのがかれこれ…と調べたら11年前でした!!
    ラファエル・オレグクラスのピアニストだった由紀さん。その後もバルトークのコントラスツを共演する機会があったり、たくさんお世話になった頼れる素敵なお姉さまです。そして、なんと由紀さんと私はお誕生日が一緒・・・!と知った時はうれしかったな~、ご縁を感じて。
    お宅にお邪魔したときには、パパッとディナーを用意してくれたのもステキだった。さすがヨーロッパ滞在が長かった方。私はそのお料理やタイミングなど密かに心の中にしまい、今でもよく応用させてもらっています!
    そして、やはり共通の師匠ゴールドベルク・山根美代子先生を介してつながっている感覚が強いです。共通の話題がたくさんあるし、・・・そう、共通の言語をもっている!
     
    さて、そんなピアニスト中島由紀さんがリサイタルをされます!!
     
    中島由紀ピアノリサイタル
    2013年5月15日(水)19時開演
    全席自由3500円
    [Program]
    F.ショパン:
    F.Chopin:
    バラード第1番 ト短調 作品23 Ballade No.1 g-moll  Op.23
    バラード第2番 ヘ長調 作品38 Ballde No.2 F-dur  Op.38
    バラード第3番 変イ長調 作品47 Ballde No.3 As-dur  Op.47
    バラード第4番 ヘ短調 作品52 Ballde No.4 f-moll  Op.52

    F.リスト:
    F.Liszt :
    泉のほとりで(巡礼の年第一年「スイス」第4曲)
    Au bord d'une source
    ラ・カンパネラ(パガニーニの主題による練習曲)
    La Campanella

    R.シューマン:謝肉祭 作品9
    R.Schumann : Carnaval Op.9
    [Profile]
    桐朋学園大学を卒業後、フランスへ留学、リヨン国立高等音楽院の第3過程において、ピアノと室内楽科のディプロマを取得。1982年、PTNAヤングピアニスト・コンペティションF級、金なしの銀賞受賞。1990年、NHKーFMデビューリサイタル出演。同年、第二回宝塚ベガ音楽コンクール、ピアノ部門第一位受賞。1997年、フランスのモーリス・ラヴェル国際音楽アカデミーにて、最優秀ピアニスト賞受賞。1999年には、フランス・オーヴェルニュ室内オーケストラと共演。2001年から2009年の春まで、東京藝術大学の管楽器科の伴奏員を務める。現在、日本とフランスを中心に、国内外の演奏家達と、幅広い演奏活動を行っている。これまでに市田悦子、中島昌子、ゴールドベルグ・山根美代子、関晴子、P.ポンティエ、J-F.エッセールの各氏に師事。
     
    ・・・とボリュームたっぷりのプログラム!
    ピアニストとしての挑戦、やっていくぞ宣言、といった意志を感じるようなプログラム。
    楽しみです!私も聴きに行きますよ!!
     

今日の井上

  • 2013年05月08日UP(徒然)
  • 朝、目覚まし時計と携帯のアラーム(10分ごとに予約)で起き、なんだかんだばたばたしてから出勤、、するが玄関を出たところで楽器がないことに気づき部屋に戻る。疲れてるのかなー。
    今日は江戸川区のホールで練習。しかし、午前中で終わったため晴れに晴れた青空の下を闊歩♪駅の近くにいい感じの商店街があったのでとおって。行きに地元のお豆腐屋さん、といった門構えのお店を見つけて気になっていたのです。
    あぶらげと~がんもどきと~、と選んでいると”あぶらげ揚げたて入れときますね~♡”と優しいおねえさん。揚げたてのあぶらげなんて初めてだ、自分で買うの。しかもここは私のうちから1時間も離れているのに買っちゃった~。。。
     
    電車の中で大豆系の香りをまき散らし、一路自宅へ。
    今日はミッションがありまして。お風呂がちょっと、うち古いもんで、細かくひびが入っていてですね。その補修用のパテを購入する。そして銀行を回る。補修用に選んだのはお手軽な、容器に入っているタイプ。水とか混ぜなくていいから楽かと思って。そうしたら思いがけずめちゃくちゃしゃぶしゃぶした液体で!パテじゃないじゃん。。。と一瞬ぼんやりしてしまったのでした。
    ま、でも効果あるでしょ。だって2度塗りしたし。明日になったらもう2回くらい塗ってみよう。
     
    銀行もまわってここのところの肩の荷物を減らし、うちで早速揚げたてあぶらげに大根おろしとショウガ、稲庭うどんという素敵なザ・日本食。稲庭うどんの分量を間違えてものすごい量になった。お椀から溢れそうになっていたしお出汁がどんどん吸われてなくなっていくさまは悲しいものがあった。うまくはしでつかめないし。反省!稲庭うどんは少な目かな?と思うくらいの量を茹でましょう。
     
    今後のコンサートの件での打ち合わせ。
    やはり言葉はつくさないと、そして自分の意志をはっきり伝えないとと思った。本音を出すのがあとになればなるほどややこしくなる。一瞬一瞬生き切ろうっちゅーことなのだろう。
     
    夜。久しぶりにフランスの映画をDVDで。「潜水服は蝶の夢を見る」(原題:La Scaphandre et le Papillon)。脳卒中で左目しか動かなくなってしまった元ELLE編集長の男性が言語療法士の編み出した意思の疎通の方法を使って・・・というお話。
     
    人間の表情や動きのとらえ方に感動した。話し方、それにともなう表情の陰り方。それがぱっと明るくなる様。
    よく思うのですが、目の色って感情で変わると思う。特に青い目とか緑の目とかのヒト。どーんと落ち込んだ時、目も一緒に灰色味がかかる。黒い目のヒトはちょっとわかりにくいかね。・・・にしたって目は心の窓だからすぐわかっちゃうけど。
     
    彼の倒れる前の記憶の中にいろいろな伏線や含みがあり、それと現在と、ファンタジーの世界と絡まって渾然一体。何を言いたい映画なの?と聞かれたら答えられないな。一人の人間とその周りの人々を描いていて、家族の情、からっとした友情、医療関係者の回復への希望、本人の気持ちの変化を軸にしている。。。うわ~小難しい。
     
    うん、胸の中にあったかいような、きゅっとするような・・・いい余韻が残っている。
     

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  • 2013年05月07日UP(MUSIC)
  • インプットとアウトプットの時期があると思う。それは波のようなもので、長いスパンであったり短かったりといろいろだ。
    先のシーズンの終わりごろ、”次のシーズンはインプットの時間にしよう”と思った。と言いながらもこうやってブログ発信や紀尾井シンフォニエッタ東京などの演奏会してるんはどういうことかしら?これってアウトプット、ではないのかい??と思う方もいらっしゃるかも。
     
    確かにそうとも言えるだろう。でも、私が思ったのは、今までよりも少し時間にすき間があるようにして、音楽、そしてそれ以外のことをがんがん浴びる。ということ。本を読むもそう、楽譜を読むもそう(忙しいと次から次へと必要な曲ばかりみることに)、絵を見る、いろんな人と話す、映画みる、展示みる、自然に埋もれる。あと欠かせないのはもちろん美味しいものを美味しく楽しくいただく。これ必須!!!
     
    秋まではこのペースで!
    ああ、どこかで海外に行きたい!!!
     

  • 2013年05月06日UP(MUSIC)
  • 食。あんまりこだわっても疲れるし、こだわりなさ過ぎても今度は体が疲れたよ~と言い出すし。
    食って人生で大事な要素だ。みんなでぺちゃくちゃ話しながら楽しく食すのが一番!
     
    前にパリでフランス人が集うホームパーティーに連行されたことがあった。
     
    お米にチキンと野菜の白ワイン煮込みをかけて食べてたんだけど、みんなフォークを右で持ってナイフを左、ナイフを堤防のようにしてそれは上手にスープごはんを食べている。
    やるなあ、でも持つの逆じゃなかったっけ。と思い、フランスではこうなのかね?と聞いたら、まあ当然の”それがどうした”ですよ。自由でいいんだよそんなもん。とかわいわい言われ、まあそりゃそうだね、食べるための道具だもんねえ、あはは。と笑って食べ続けた。
     
    スープをすくうのは手前から向こう側へ、とか気にしてたけど、それもフランスとイギリスでは逆、と知ってからはまあ、一方方向に動かすのがきれいだってことかな、くらいにしか思わないし、それよりもなによりも、ひとりでも相手がいるときでも、楽しく美味しく食べることが最低限の食事のマナーかな、と思う今日この頃です。
    一方で。
    私の室内楽の師匠・山根美代子先生はよくホームパーティーをなさった。
    先生には音楽だけではなく、生きること、様々な西洋文化、本を読むこと、歴史を知ること、人を見ること、そして食べることを教わった。
    でも、言葉に出して、って感じじゃなかったなあ。先生の食べる姿が美しいから自然に真似てみたくなる。そんな感じだった。
     
    凛として、でもお茶目だった先生!
    影響を受けた人たちはなくなった今でも、それが信じられないくらい色濃く自分の中に住んでいる。
     
     
     
     
     
     

民族の歌

  • 2013年05月05日UP(MUSIC)
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    ポルトガル・リスボンにて。
    ひときわ目立つ左側のショートヘアの女性、ファド歌手、私の中でこの夜のナンバーワン!
     
    血で謳う。この言葉は聞いたときから今まで…ずっと心に残っている。
    チャイコフスキーもシベリウスも、バルトーク・・・・その土地の演奏家が弾くと理屈ではわからないなにかをもって説得される。
    「血でうたうってあるのよね~」としみじみ言っていた先輩。自分たちがいくら掘りに掘ってもなかなか到達できない”自然”さを彼らはいともたやすく手にする。もう体の中にあること、なのである。だから、血なの。
     
    日本人でいったら地方地方に伝わる民謡、そして演歌だろうか。あとは雅楽とか、笙、尺八とかそういう時間軸が悠久の広がりのもの。これはビート、拍感のなかですべてをいうことになってる西の音楽がDNAに組み込まれている海外のヒトにはわかりにくいんではないだろうか。いや、なにがわかるのがよくってわからないのがだめって話ではなく。
     
    私は市場などで流れている演歌にぶつかると心の底にぐっとくる。その曲の良さ、とかではなく・・・画期的な共感!!!なんですな。
    そして、ほかの国の”演歌”のような存在を体験するのもこれまたぐっとくる。
    スペインではフラメンコ。ダンサーの汗が降りかかるようなところで。瞬きするのも惜しいような、エネルギッシュな舞台。後ろで手を叩きながら地声で歌う男性たち。ギターをのりにのって弾きまくる2人の男性。ときどき目配せし合いながらの音楽とダンスは性的な力強さをもってエンディングまでなだれ込む。
     
    ポルトガルではファド酒場に入り込み息を詰めて慎重に空気を吸っていた。入り口で常連さんらしき人に”早く入って!この歌みんなで合いの手いれるんだ!”というようなことをいわれ(何語だったか・・・)前のほうに通してもらったっけ。ビールを頼んだら寡黙で素敵な笑顔のマスターが鱈のコロッケをポン、と渡してくれた。入れ代わり立ち代わり恰幅のいいおばちゃんやお姉さんが歌っていた・・・歌声酒場!?歌詞はわからなかったけどどこかで胸に刺さるものがあった。
     
    ロシアで体験した、ロシア人と一緒に弾くチャイコフスキーの弦楽セレナーデ。子供たちだったし、粗削りだったのだけれど出てくる音にはいままでのチャイコフスキーのイメージ以上の熱狂があった。
     
    地球上の、その土地土地に息づいてきた音や歌は、共通のものを持っている。それは魂といわれるものじゃないかな。
    その地に根付いて、地に足を付けて生活をしてきた無名の人間の想いや祈り。
    それが紡がれてある作曲家によって音になって作品として残るとしたらなんて素晴らしいことだろう。
    それをコツコツ毎日、自分を大きく開いて音にしていこう。
    それしかできないのだから。
     

中田くんのドレスno.2

  • 2013年05月04日UP(徒然)
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    写真@中田氏アトリエ兼自宅。出来上がり直前!
     
    今回も中田くんの力作を着用させていただきました。
    本番の時、ドレス公開用に撮るのを忘れてしまった・・・んで実は、わが友あやちんにうちで撮ってもらったのですが、あまりに自宅の生活感とドレスのきらめき感が合わなくてお蔵入り。。。(中田くんごめん!今度前のと合わせてもんちゃんに撮ってもらおう・・・涙)
     
    見てるだけで気持ちがワントーン明るく、そして深くもなるドレス。もちろん袖を通した時の身体に沿う感触もシルクではないのに上質のシルクをまとっているような気分にさせてくれました。中田くんありがとう!
     
    10代からのお友達あやちん。お休み中にうちに泊まりに来たのである。昼過ぎ到着、迎えに行き相当ぶりに会ったようなハグをする。(しかし2週間前くらいに会ってるのである。)まず腹ごしらえして、散歩。夜はプチ晩餐会!(うーむ、思い返すと食べてばっかりだったような気がする。。。)宴の内容はというと、サラダ・納豆オムレツ・タイカレー・鶏のねぎ焼き。あとキャラメルコーンとかポテチ、いぶりがっこがあったのでクリームチーズと。じ、自由な食卓だったな~。
     
    最近うちでごはんというのがブームである。あ、マイブームである。そうなんである。
    外で食べるのもの好きだけどうちで食べたらそのままゴロンと、でもお風呂にざぶんと、でもベッドへGO!でもいいというこのシュチュエーションが好きである。
    楽ちんだけど美味しいしなんといってもコスパが素晴らしい!!!!!
    そして、そこで節約した分を素敵なことに使うんである!なんて豊かな考え方でしょ!!!自画自賛!
    今度はのりちゃんに聞いた卵黄のしょうゆ漬けをつくるのだ!炊き立て新潟ごはんに乗っけてトロリンコしちゃうのである!!!
     
     
     
     

LFJ新潟2013②

  • 2013年05月03日UP(MUSIC)
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    写真①公演後の舞台で記念撮影(おすまし)
    写真②同上(ポージング…割といつもな感じ!?)
    写真③名古屋からお見えだった、3月のトリオでお世話になったマネージメントの方からのプレゼント!3月のときに彼らが胸につけていたこのブローチが素敵すぎて、つい「私も欲しい…」とつぶやいたらヴァイオリンバージョンで作ってくださいました!!ジャケットにいつもつけてます!
     
    さて、いよいよ本番当日。みんな三々五々起きだす。(一人ぐっすり眠れた人、1時起床!よく寝れてよかったねー)。朝食の後、散歩へ。昨日と打って変わってよく晴れた日で気持ち良い。なぜかうちの前だけ風がびゅんびゅん吹いていてもみくちゃになるも、ご機嫌。
    白山神社で今日の公演の成功を心に決め、かみふるまちを散策。LFJ関連のイベントが行われていて、ビッグバンド?が練り歩く中、ハーモニカアンサンブルをやっていたり、カオス!ものすごく気分が上がる。
     
    ちなみに、神社でお参りするとき、最初に自分のうちの住所をいっている。どこかできいたのだ、想いが届いても、大きな力が私の居場所が分からなかったら困るでしょ?って。その考え方が気に入ってそれ以来そうしてる。そして、いわゆる神頼み、ではなく、こうなります!とかまあ、いわば自分の腹、くくりましたよ宣言をするのである。このやり方は結構気持ちがピーンとしてよい。
     
    さて。散歩から戻り、5人そろってお昼ごはん。そして舞台リハーサルへとでかけた、やはり徒歩で。うちからホールが徒歩10分なのである。この立地、素晴らしい。東京ではなかなか難しい、行き帰り徒歩っていや~無理でしょ。海外の友達はそれが普通だっていうけど(ホールから1時間!?ウソだろ!?ってホントなんですけ。)わが町新潟でもそれは可能なのである!
     
    能楽堂、楽屋も素晴らしく、モチロン畳敷きの和室。広い!ひろい!お茶会もできるんだそうだ。
    直前までお客様の入りの見当がついておらず、舞台袖からのぞいては「結構はいってるよ!!!」とか騒いでいたんだけど、まさか完売だったとは!!嬉しい驚き、それに気が付いたのは終わって帰宅するときにロビーに貼ってあったプログラムを見て。大興奮だったな~。みなで写真を撮りまくる。
     
    さて、本番ですが、JTのときよりもずっと楽しく、深く、アンサンブルにも広がりがあっていい演奏になったと思います!
    みんなと演奏することでもっともっと音楽を深めたい、楽器をもっと自分の体の一部にしたい!と欲求がわいてくる。
    ほんとうにありがとう。