BLOG興味・関心・日々の出来事

カルテット

  • 2014年12月15日UP(MUSIC)
  • (ブログ連投。書けるときに書いてしまおうという、、、)
     
    さて、GBの合間にはカルテットの演奏がありました。
    今回初めて組むチームで、しかも演目がエルガーの弦楽四重奏。
    最初に楽譜を見たとき、目を疑った、複雑に書き表された動き。。。
     
    愛の挨拶を弾いていてもよく思うのですが、エルガーはとにかく!逐一書く人です☆
    そして彼の音楽はとてもアゴーギグが多いのでしょうね、、、とにかくrit.やa tempo、allargandoやクレッシェンド・ディミヌエンド、、、曲の全貌が見えていないといちいちそこで流れが止まってしまうという、エルガーさんの気持ちはわかるけど難しくなってますマエストロ!といったような気持ちになる作品。
     
    イギリスの音楽は音の”噛み心地が違う”、と教えてくださった方がいます。
    確かに、音の出し方、イメージ、空気感がほかの国の作品とはちょっと違う。それを感じながら作っていけるチームだったのでとても幸せでした。
     
    全3回公演だったのですが、毎回違うエルガーさんの心が見えて、とても素敵な体験でした。
    やはり本番を重ねることができるというのは何にも代えがたいです。
    そして素晴らしい演奏仲間との出会いにも感謝☆
     
    最後の会場では何年も前に、夏の奥志賀での室内楽勉強会でご一緒したヴァイオリニストのお母さまとその後友人にもお会いすることができ、
    彼の最近の録音をいただきました。彼はウィーンで何年も勉強していたのですが、もともと持っていた音への感性や美意識、そしてウィーンで培われた様式美が一体となっていて、聴き入ってしまいました。
    こんな思わぬ出会い・再会がうれしい今日この頃です。

GB

  • 2014年12月15日UP(MUSIC)
  • 上海から帰国、羽田で東北へ帰るチームと、関東に散るチーム、名残惜しさいっぱいのお別れをし、自宅へ。
    17時からリハーサルがあったのでした。。。
    部屋を掃除し、時間がないのになぜか洗濯とかしてしまったりして混乱の極み?
    どのリハーサルだったかといえばそれはJ.S.バッハ作曲、ゴルトベルク変奏曲弦楽三重奏版。(以下GB)
     
    5日に仲間と企画した演奏会。
    GBとは眠れぬ夜を過ごす伯爵のために書かれたという作品で、全曲で1時間半弱(休憩なし)。
    最初と最後にアリアが置かれ、その間に30に変奏曲があります。
    (このアリアは羊たちの沈黙、ハンニバル博士が聴いていたあの曲です。)
     
    細かいことを言うと、変奏曲も3曲ごとにカノンが置かれ、一度ずつカノンの始まりが開いていく、、、ちょっとわかりづらいでしょうか。
    とにかく、数字遊び、数学的秩序がちりばめられている作品。
     
    10月からリハーサルを重ねてきましたが、回を重ねるごとに仕組みやヴィジョンが見えてきまして、どんどん楽しくなっていきました。
    演奏会では、いままでリハーサルでいろいろやって来たけれど”即興を大事にしよう”と思って臨みました。
    アットホームな空間であたたかいお客様と共に旅した1時間半。
    終着駅のアリアに着いた時にはやはり心ふるえるものがありました。
     
    終わってからもいろんな方の演奏するこのGBを聴いて、またイメージが変わり、この楽譜は深めていきたいセレクション殿堂入りをし、常に譜面台の上に置かれることになったのでした☆
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その後~上海!

  • 2014年12月07日UP(MUSIC)
  • さて、フランスから戻りまして、第1の大事なイベントは、井上部屋(門下)初発表会!でございました。
    お友達の発表会に参加させていただく形でしたが、やはり発表の場があることで生徒さんのモチベーションがあがったり、終わってからの目標ができたり、いいことだらけでした。みんなが音楽大好きなのが伝わってきて幸せでした!!!
     
    そして、旧友たちとのピアノ四重奏のコンサート。
    11月3日の文化の日に、広尾のレストラン、シェ・モルチェにて演奏してまいりました。
    同時期に学生で、同じアンサンブルの師匠のもと一緒に勉強した仲間たち。
    どうかすると”あのさー”、だけで伝わってしまう、貴重な仲間です(笑)
    シューマンのピアノ四重奏曲。名曲を改めて紐解き、まだまだシューマンの気持ちには届かない歯がゆさもありましたが。。。
    作曲家は男性が多いですけれど、その男の人の感情の動きを感じることが私の仕事で・・・、そこから彼らの思考まで降りていく作業と、それを音にしていく作業と、また少し別なんですよね。。。女性としての自分が感じることを素直に出していこう~♪
     
    11月はいくつかコンサートにも通い、アルゲリッチ女史のドキュメンタリー映画を観てまたひとつ楽になり。そうこうしている間に紀尾井シンフォニエッタ東京定期週間が始まり。今回はセカンド頭で、しかも対向配置(セカンドが、ヴィオラがいつもいる位置に移動する)でたくさん学ぶことがありました。そして、ピアニストのピーターレーゼルさんがソリストにいらしていて、その建築物のような歪みの感じられない、構築感のある音楽に圧倒されました。それでいて堅くない、愛がある。。。
     
    こう書いていくと、出会いに恵まれているなあ!と強く実感します。
    みんながいてくれて、私もいて、いろんな考え方があって時には摩擦もあるけど幸せ!!!いつもご機嫌であります。感謝。
     
    そんな出会いのひとつがまたありました。
    岩手・花巻のシンセサイザー音楽家の姫神さんとの共演@上海!
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    岩手といえば、2002年、2005年とキャラバンで訪れた思い出の地、第2の故郷、家族がたくさんいる場所!
    沿岸の宮古からは山口太鼓の会のみなさんが参加!宮古にも何度も演奏に行っています。
    (いつだったか、どこかの会場で私たちの前にみなさん練習していたことなかったっけな。。。?)
    いろいろお話を聞いていると、姫神と山口太鼓の会の歴史がつながっているものだとわかり、もっとお話し伺いたかった!また岩手行きます!
     
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ナント!③そしてパリ。

  • 2014年12月07日UP(MUSIC)
  • 2回目のサロンコンサートは翌週。
    ルネさんのお宅での会でした。
    壁に吸い込み口があり、ごみを集めてそこから吸い込むという斬新なそうじシステムが完備されたお家。
    ご自身もヴァイオリンを弾かれ、趣味で楽器の収集もされているルネさん。
    演奏前に少し楽器を触らせていただきました。1700年代の楽器はやはりどんな状態であっても、独特の音を持っています。
     
    さてルネさん宅。
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    ピアノは1800年代のもの。ベートーヴェンの響きがとても納得いくものになりました。
     
    演奏後はパーティ。みなさんいろいろと持ち寄ってくださいます♪
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    翌日、一路パリへ。
    TGVで約2時間(非常に寒い車内でした!)、パリのモンパルナス駅到着!
    高校の時からの同級生で、今はパリ在住、フランス国立放送響(というのでしょうか)のヴィオリスト、カルテットでも活躍している井上典子さんが迎えに来てくれました♡
    カルテットというのは移動が多い仕事で、その時期も忙しく国内外をいったり来たりしていた典ちゃん。そんな中どうもありがとうね。
     
    夜には、紀尾井シンフォニエッタにもゲストコンサートマスターとしていらしてくださっているヴァイオリニストの千々岩英一さんが
    音楽院で演奏されるという事で聴きに行ってまいりました!得ること多し!音楽の作り方が本当に緻密で、素晴らしかったです。
    そこでも旧友に再会!ピアニストの山本あっこちゃん、小泉あっこちゃん。
    ふたりともたくましくパリで生きています。
    典ちゃんも合流し、4人でプラスディタリーのベトナム料理屋さんでフォーを食す!
    わいわいがやがやとまあ、、、何年ぶりだ!?という時間の隔たりは、学生時代の友人との間にはありませんね!
    とても楽しい時間を過ごしたのでした。
     
    パリでのコンサートの写真はないようです、、、どなたかにいただいてアップしたいものです。
     
    とてもよく響く教会で、3回目の演奏ということもあり、作品を旅することができたと思います。
    落梅集の古謡がとても評判よかった。
    千々岩さんもお忙しい中いらしてくださって、嬉しかったです。
    そして小泉あっこちゃん、のりちゃんたちも。ありがとう!
     
    今回の旅では、いつも駆け足でコミュニケーションをとったり(お互いバタバタしているから)、またはオンラインだったり、
    そんな仲間とじっくりがっぷり直接はなし、食べ、歩き、おおきな刺激を受けました。
    そして、食べることの大切さ、寝ることの大切さ、あるものを大切にしていくこと、
    背伸びはしなくてもいいこと、、、リハーサルと演奏を繰り返す中でいろんなことを感じとった約2週間でした。
     
    最終日に典ちゃんとのぼったエッフェル塔!
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    足が生まれたての小鹿のようになりました。。。

ナント!②

  • 2014年12月07日UP(MUSIC)
  • ようやくナントのことを書くことができる日がやってまいりました!
    ナント、と日本語ではいいますが、おフランスではノーントゥという感じでしょうか。。。
     
    さて前回の続き。。。
    2日間のリハーサルの後、ナント郊外にある広大な敷地のなかのお屋敷でのサロンコンサートへ。
    運動会ができるようなお庭。家庭菜園と呼ぶには大きすぎる畑で有機農法で野菜などつくっていらっしゃるそう。
     
    しとしとと雨が降って冷たい日でしたが、雨が降る日は湿度はしょうがないとして、音の聞こえ方が独特で好きです。
    雨の中さす傘の中がよく響くように。。。
     
    そして演奏は無事に終わり、日本の作品では涙までいただいて幸せなひと時。
    そして終わった後のパーティーでは、とれたての野菜、そしてお寿司やキッシュなどなど素晴らしいお料理の数々が並びました。
     
    帰りはナントまで若い男性二人チームの車でしほちゃんと向かったのですが、ナントの道に慣れていなかった彼ら、
    反対方向のパリ方面に向かってしまい、危うく大移動するところでした(・_・;)
     
    翌日はオフを取って、みんなでナントの街歩き。お城やロワール川、よく晴れた日で堪能しました。
     
    オフといえば、練習を早めに切り上げて一度歩いたのですが、移動遊園地があり久しぶりに観覧車に乗りました♪
    楽しかった~!
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    そして私には信じられない乗り物。。。両端に座席があり、ひたすらぐるぐるまわるという恐怖の乗り物です!
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